【将棋】角交換四間飛車への対抗法模索 ~銀冠に囲う~
(初手から)
1.▲7六歩
2.△8四歩
3.▲6八飛
4.△3四歩
5.▲4八玉
6.△4二玉
7.▲2二角成
8.△同銀
9.▲8八銀
10.△3二玉
11.▲3八玉
12.△6二銀
13.▲2八玉
14.△1四歩
15.▲1六歩
16.△2四歩
17.▲3八銀
18.△2三銀
19.▲7七銀
20.△2二玉
21.▲8八飛
22.△3二金
23.▲8六歩
24.△3三桂
25.▲6六銀
26.△6四歩
27.▲5八金左
28.△6三銀
29.▲7七桂
30.△7四歩
31.▲9六歩
32.△9四歩
33.▲4六歩
34.△7三桂
35.▲4七金
36.△5二金
[Ⅰ図]
先手の角交換四間飛車に対して、後手の居飛車が銀冠に構えた将棋について。
この角交換四間飛車という戦型は居飛車側ひとつ取ってもかなり多彩な指し方があり、駒一つ一つの位置関係でどのように将棋が変化するのかかなり微妙なところがある。正直よくわからない。
また、どこで仕掛けるのがいいのか、悪いのかも微妙で、もう行くしかないという頃合いがわからない。攻めようと思えば攻められるし、攻めを見送ろうと思えば見送ることができる。なんとも微妙な将棋である。
(Ⅰ図から)
37.▲5六歩
38.△4四歩
39.▲5五歩
40.△8一飛
[Ⅱ図]
先手の▲5六歩は▲4七金とすればこそ。△7九角の筋を消して初めて成立する手。銀の退路を作る。先手はさらに5筋の歩を伸ばし、位を取った。これにより後手の6三銀の使い方が難しくなる。
対して後手は一段飛車に構えて、隙を見せないように陣形を整える。
(Ⅱ図から)
41.▲5七銀
42.△4三金右
43.▲5六銀
[Ⅲ図]
先手は銀を繰り替えて中央の厚みで対抗。対して後手は金銀3枚の銀冠の堅陣を完成させ、お互いに好形に組む。
(Ⅲ図から)
44.△1二香
45.▲2六歩
46.△1一飛
[Ⅳ図]
後手は△1二香~1一飛と動いてどうか。もちろん次は△1五歩▲同歩△同香[A図]とするのが狙いで、美濃囲いの弱点である端から打開を図る。
[A図]のようになれば、後手が少しは指しやすいのではないかと思う。自分の端から攻めていっているので微妙なところではあるが。
(Ⅳ図から)
47.▲2七銀
48.△9五歩
49.▲同歩
50.△7五歩
51.▲同歩
52.△9五香
53.▲同香
54.△7六歩
[結果図]
[Ⅳ図]以下先手が▲8五歩△同歩▲同桂とするのは△8一飛で先手不利。[B図]
[B図]は先手の飛車先が重く、桂馬が負担となっている。
[Ⅳ図]以下、先手は▲2七銀で端攻めに備えたが、4九の金が離れているこの瞬間が狙い目と思った後手は△9五歩から香車を捨てて桂頭を攻めてきた。
[結果図]は先手陣がばらけている上桂馬を取ってから△3五桂の狙いもあり、後手が指しやすいように思う。後手の飛車は1一へ逃げているため、9筋からの飛車成りを作る▲9二香成が飛車に当たらないのも大きい。