ゲーム研究記録

ポケモン・将棋の個人研究まとめ (ポケモンは第6世代中期~第7世代初期のみ) 将棋は居飛車党で、主に横歩取り・相掛かり・対雁木急戦・矢倉・左美濃・棒銀(角換わり&対四間飛車)・居飛車穴熊を指します。

【WCS2017チーム】ウルトラビーストダウンver.1

この記事ではレーティングバトルシーズン2及びぽちゃオフで使用した構築について紹介します。

バイオです。ここのところ寒く、そして気圧状態の悪い日が続き、うつ症状のある私はいつにも増して苦しい日々を過ごしております。
さて、今回はアローラダブルについての記事です。

使用ポケモンは以下の通りです。
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アローラダブルのゲーム性についての見解

パーティの考察に入る前に、まずはこのパーティを組むための前提を与えている、アローラダブルのゲーム性についての自身の見解を述べておく。
 アローラダブルでは、オリジナルのフィールド発動特性を有する守り神たちや、Zワザなどの存在によって六世代全国ルールと比較しても非常に火力が高い傾向が見られる。
また、当然ではあるが耐久数値や耐性の優れたポケモンが全国ルールと比較して少なく(特に水や地面を受けるための草)、つまるところ受けがなかなか困難な状況であると考える。
 そこで私は、受けを最低限に抑え、ひたすら高速、高火力で相手を対面から突破する、いわゆる”ビートダウン”志向のパーティが強いのではないかと考えた。

この構築のコンセプト―ウツロイドフェローチェという並び

このパーティの主軸となるウツロイドフェローチェという並びについて。

ウインディレヒレの最大の弱点

バトルスポットレーティングモードWCSルールにおいて非常に高い使用率を誇り、さらにその二匹の並びが汎用性が高く完成されていると言われるウインディカプ・レヒレ
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ビートダウン構築においては、それらを縛ることで対策する必要がある。
そこでまずは、二匹に先行して弱点を突け、この並びをたやすく突破できる可能性を持つウツロイドを使うということから考えた。
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無天候・無フィールドビートダウンの要

UB02-Beauty フェローチェ
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すべてのポケモンを魅了する姿
UB02 BEAUTYを見たポケモンは、性別にかかわらず魅了され、敵意を失うといわれている。
UB02 BEAUTYから未知のフェロモンが出ているのか、その容姿が何らかの催眠状態を引き起こしているのか、その理由は明らかになっていない。
稲妻のような速度
細くしなやかに伸びた肢は、爆発的な加速が可能であり、落雷を避けるほどだといわれている。



受けを放棄し、先んじて攻撃することに特化したこのポケモンは、まさにこの構築の要である。
ウツロイドの毒、岩の範囲に、最高火力指数58995という破格の火力を持った格闘の範囲を合わせることで、隙を見せれば一瞬で壊滅する破壊力を実現した。





ウツロイド&フェローチェという、受けを想定しない、耐久力の低い高速アタッカー二匹を軸としているため、不足している防御面を補完するためのポケモンが必要になる。

そのため、残りの4枠には耐久や耐性の優れたポケモンを多く採用した。


<各ポケモン紹介>

ウツロイド(特性:ビーストブースト)

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技:ヘドロばくだん パワージェム くさむすび 10まんボルト
持ち物:こだわりメガネ
性格:おくびょう
努力値:B4 C252 S252
実数値:H184 A- B68 C179 D151 S170

岩・毒タイプの特殊アタッカー。ガブリアスまでを抜けるS103という絶妙な素早さと、岩タイプを持つために広い攻撃範囲を有する。高速アタッカーにしては特殊耐久がかなり高い。
縛れる範囲を広げるためにこだわりメガネを持たせた。これによってだいたいのウインディカプ・レヒレを確定一発で倒すことができるようになる。できればガブリアスを倒せるように氷技を覚えさせたかったが、めざめるパワー氷の個体は持っていないので、地面に通るくさむすびと、鋼に通る10まんボルトを覚えさせた。

フェローチェ(特性:ビーストブースト)

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技:とびひざげり どくづき れいとうビーム まもる
持ち物:カクトウZ
性格:やんちゃ
努力値:A252 B4 S252
実数値:H146 A207 B58 C157 D52 S203

この構築のエースアタッカー。アローラダブル最速にして最強のゴキブリ。A137、C137、S151で耐久は紙という攻め一辺倒な種族値配分をした虫・格闘タイプ。
性格やんちゃでもカプ・コケコやプテラなどの素早さ130族を抜くことができる。
とびひざげりを基にした全力無双激烈拳は威力190、火力指数58995となり、ガブリアスクラスの物理耐久を持つポケモンですら一撃で倒してしまう。
そして特性のビーストブーストが発動すれば攻撃が上がり、さらに止めづらくなる。
先制技(特にウインディの神速)、スカーフによる攻撃に非常に弱いので、そこは注意が必要。

ボーマンダ(特性:いかく)

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技:りゅうせいぐん りゅうのはどう かえんほうしゃ ハイドロポンプ
持ち物:こだわりスカーフ
性格:ひかえめ
努力値:C252 D4 S252
実数値:H170 A- B100 C178 D101 S152

アローラダブルではメガシンカはできないが、ドラゴン・飛行タイプの耐性と特性いかくがかみ合い、高い繰り出し性能を持つポケモン
威嚇良耐性という性質を持ちながら、しっかり高い攻撃性能があり、攻守のバランスが優れている。
ウツロイドと特に防御面で相性がよく、ウツロイドが倒されそうになった場合に交代先として機能しやすい。ウツロイドの苦手なカミツルギガブリアスを縛るためにこだわりスカーフを持たせた。
フェローチェウインディが対面した際に、フェローチェの隣を引いてボーマンダを出せば、威嚇によって攻撃が下がるため、ハチマキウインディしんそくも耐えることができるようになる。

カプ・レヒレ(特性:ミストメイカー)

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技:ねっとう ムーンフォース めいそう まもる
持ち物:たべのこし
性格:ひかえめ
努力値:H236 B4 C252 D4 S12
実数値:H175 A- B136 C161 D151 S107

アローラの守り神のなかでは唯一フィールドによって自身の火力を上昇させることができないが、水・フェアリーという攻撃面、防御面双方において非常に優れたタイプ組み合わせと高い耐久種族値を持ち、他の守り神たちにひけをとらない強さを持ったポケモン
フィールドを変えることで相手の火力を削ぎ、こちらが受けやすくする状況を作り出せる。
めいそうを覚えさせることで、こちらの猛攻に対して相手が防御姿勢を取ったときにアドバンテージを稼ぐ詰め役として、また攻めきれずに攻撃をいなされそうになった場合の保険として機能する。
ポリゴン2やヤレユータンなどのトリル始動要員やコータス、水タイプとの掛け合いに強い。

ミミッキュ(特性:ばけのかわ)

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技:じゃれつく シャドークロー かげうち まもる
持ち物:フェアリーZ
性格:いじっぱり
努力値:H252 A252 S4
実数値:H162 A156 B100 C- D125 S117

特性ばけのかわにより相手の攻撃を実質的に一回だけ無効化でき、さらにゴースト・フェアリーという非常に広い攻撃範囲を持ったタイプの組み合わせをしているが、今一つ足りない数値のお陰でぶっちゃけそんなに強くないポケモン
スカーフテテフに対する抵抗を高めること、トリックルームの発動を免れない場合に、特性ばけのかわと守るでうまくしのぐことを考えて採用された。火力を補うためにフェアリーZを持たせたが、やはりパーティとあまりかみ合っていないと思われるので、この枠は考察の余地がある。
ここは補完枠としてみず、くさ、いわに耐性があり、なおかつベトベトンに弱くないナットレイのようなくさタイプの高耐久ポケモンが入れば理想なのだが、残念なことにそのような耐久の高いくさタイプがいないので、別の手段をとることが求められる。

ガラガラ(特性:ひらいしん

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技:フレアドライブ シャドーボーン ホネブーメラン まもる
持ち物:ふといホネ
性格:しんちょう
努力値:H252 A92 D164
実数値:H167 A112 B130 C- D133 S65

高い火力と範囲、優れた耐性をあわせ持つ炎タイプの物理アタッカー。耐久数値、特に特防が高くないため、攻守両面で優れたステータスにするためにはしっかりと特防を高める必要がある。
カプ・コケコをはじめとする電気、そしてテッカグヤカミツルギなどの鋼を受けて対策する補完ポケモンとして採用された。
高速高火力アタッカーの交代先としての運用が主なので、性格をしんちょうにして火力ではなく耐久力を優先させた。
ポリゴン2のダウンロードによって上がる能力が攻撃になるように特防を高めた。この配分ではレヒレがフィールドを取った状態であれば、C182カプ・テテフサイコキネシスZを確定で耐えるようになっている。




この構築の課題

相手の攻めをいなす手段に乏しい

ウツロイドフェローチェといった高速高火力アタッカーの並びの補完には、素早さ操作技やスカーフなどで先手を取られた際に、耐久力や耐性を活かして相手の攻撃をしのぐ能力が求められる。
特に、ぽちゃオフで非常に使用率の高かったギガイアス+トリックルームの組み合わせが苦手だったこと、ベトベトンに明確な打点のあるポケモンが少ないことから、これらに強い地面タイプのポケモンを導入することが考えられる。
その場合にもなるべく穴ができないように考察する必要があるので、ここをしっかり煮詰めていきたい。




じゃあ、またね✋